資産運用とは
資産運用とは、今ある自分の資財を貯蓄するだけではなく、投資などの方法で運用し、効率的に増やすことを言います。さらには、それによって、利益を生み出すという行為を一般的に指しています。
今特に注目を集めていると言われている個人での資産運用は、老後や将来に使用するお金の確保が最も重要視されていると言っても過言ではないでしょう。
人生や将来の夢の目標などを描くことをライフプランといいます。このライフプランを実現させるためには、お金は必要不可欠で、計画的にお金を蓄えたり、増やしたりするのがマネープランつまり、資産運用なのです。
マネープランはそのなの通り、お金の計画のことです。とは言っても様々です。「今手に持っている一万円で何を買おう」、「車がほしいけれどどうやって購入資金をつくろう」などそういったこともお金の計画なのです。マネープランは、一度きりの買い物ではなく、人生を通したお金の計画を立てることなのです。
信用リスク
信用リスクは、債券などの発行体自身のリスクといえます。特に、債務に関してはデフォルトリスク(債務不履行リスク)とも呼ばれます。
例えば、銀行預金の場合、預金している銀行の信用リスクを抱えているのですが、実際には預金保険機構により1000万円とその利息までは保護(ペイオフ・預金保険制度)されているため、信用リスクはゼロです。
ただし、それを超過した分については各金融機関が破綻した場合、保護されないため信用リスクがあります。
また、債券投資の場合は、債券の発行体が破綻(デフォルト)した場合には、元本が保護されないため、信用リスクを持つことになります。株式投資の場合も企業が破綻した場合、株は無価値となりますので、発行体(企業)の信用リスクを抱えています。
通常、信用リスクについては「格付(信用格付)」により評価されています。格付が高いほど、信用リスクは低く、格付が低いほど信用リスクが高くなります。
こうした格付は「格付会社」という会社が行っており、代表的な会社は「スタンダード&プアーズ」や「ムーディーズ」などが挙げられます。
債券投資の比重
個人向け国債の発売開始以降、個人投資家のポートフォリオに占める債券投資の比重が少しずつ高まっているようです。
「金利が上がるということは、債券の魅力が増すということだから、債券の価格は上がるのでは?」という印象を持つことが、投資の初心者には時々あるようです。
債券の仕組みをあまり知らない人にとっては、「金利の上昇=債券価格の下落」という逆相関関係が成り立つことに戸惑いを感じるのでしょう。ただ、こうした誤解は「利回りの計算式」を理解することで避ける事が出来ます。
こうした関係は、利回りは将来の価値と現在の価値の関係を表す事で、一般に利回りが上昇すると、将来価値と同じ価値を持つ現在価値(=現在価格、時価)は小さくなることを意味します。
なお、金利にも様々な種類がありますが、債券投資の尺度として使われるのは長期金利です。長期金利とは、期間一年以上の金利のことですが、代表的な指標として10 年物国債の流通利回りが重要視されています。
また、債券市況の解説には、目先の見通しについて「強気」や「弱気」といった言葉が使われます。これは株式等の場合と同じですが、債券においては「強気=債券価格の上昇→金利低下」、「弱気=債券価格の下落→金利上昇」を意味しています。
投資タイミングの見極め
債券投資においては、投資タイミングの見極めがその後の収益に大きな影響を及ぼします。と言うのも、債券価格は長期金利の動向に応じて日々変動しているからです。
新発債を購入しそのまま満期まで保有し続けるというのであれば話は別ですが、既発債の購入や中途換金を考えるのであれば、金利の動きは無視できない要素となります。
金利がこの先、上昇局面を迎えるのか、それとも下降局面を迎えるのかで、対処の仕方を検討することになるのです。
一般的に債券投資のリスクといえば、信用リスク(元本や利息が支払われなくなるリスク、発行体の格付けで判断する)のことを指しますが、これとは別に価格変動リスクがあることを忘れてはいけません。
債券投資のパフォーマンスは安定的とのイメージが先行しがちですが、満期までには意外と価格の変動があるものです。
満期までに中途換金する必要のない資金であれば、日々の値動きをあまり気にする必要はないのかも知れませんが、金融市場の動きにあまりにも無頓着でいると、思わぬ結果を招きかねないことに注意すべきでしょう。