投資家とは

「投資家」といってしまうと多くの方はあまり身近に感じないかもしれません。しかし現在ではさまざまな理由から投資へのハードルが下がり、投資人口は年々増加傾向にあるようです。
そもそも投資家とは、個人で投資を行う者もいれば、業務として投資を行う法人も存在しますが、前者は「個人投資家」、後者は「機関投資家」と呼ばれ、区別されており、いずれにしろどちらも「継続的」に投資を行っている場合のみ投資家と呼びます。
よって投資の経験が1度あるだけでは投資家と呼ばれません。短期の値動きによる利益を狙う「投機家」「トレーダー」に対して、長期の値上がりによって利益を期待する立場を意味することもあります。また江戸期の米相場の時代から昭和初期頃までは一般に相場師と呼ばれていました。

資産運用において、株式投資を行う場合、基本的にやり方は全て自由です。
短期間で売買を繰り返すやり方もあれば、中長期でじっくりと投資する方法もあります。また、順張り型の投資もあれば、逆張り型の投資もあります。
このように株式投資は全て自分次第であり、やっていく中で少しずつ自分のやり方が確立されていくものです。投資方法は主に、「期間」「スタンス」「現物・信用」「取引形態」の4つに分類できます。

投資家の現在

投資家は東洋・西洋を問わず古くから存在しましたが、現代につながる金融技術は18世紀から20世紀にかけてアムステルダム、ロンドン、ニューヨークおよびシカゴで開発されてきました。
日本でも北浜の米相場が著名であり、江戸時代には高度な金融技術や相場分析が開発されました。
株取引を例に取ると、個人投資家が行う取引の形態は、証券会社の窓口や営業を通して株式の売買を行うという形(対面取引)から、パソコンや携帯電話をインターネットに接続して行うオンライントレードが盛んになってきています。
未成年者や無職の者でも口座の開設は可能で、また投資に必要な最低限度額や手数料も低下傾向にあり、投資家になるためのハードルは以前より低くなってきています。
昔は、投資家と言えば「億万長者」というイメージもりましたが、現在では個人投資家の8割が年収1,000万円に満たない者達で占められています。

株式投資のリスク

株式投資を行うに当たって必ず負うことになるリスクですが、このリスクを簡単に言うと「投資した資金が減ってしまうこと」だと言えます。
ちなみに、ハリー・M・マーコウィッツという経済学者が提唱する現代投資理論では「収益率のバラツキ具合の事がリスクである」とされていますが、初診投資家としては、収益率や標準偏差などの計算までしなくても支障がないと思われます。
資産を殖やす為に行う投資で資産が減ってしまうには様々な理由がありますが、直接取引に関わる主な理由(リスク)として「株価変動のリスク」と「流動性のリスク」があります。

価格変動のリスク

株券を売買する時に取引される金額の株価は、常に変動を続けていると言えます。この変動を利用して差益を得るのが株式投資による主な収益とも言えますが、逆に差益ではなく差損になってしまう場合もあります。これが「価格変動のリスク」です。

流動性のリスク

「流動性のリスク」とは、その株券の取引量(流通量)が少ないことで、売りたいのに売れない・買いたいのに買えないという事態になってしまうリスクのことを言います。
株式投資に限りませんが、取引というのは買う人と売る人の両方が合意することで初めて成立します。
その為、売り手がどんなに株券を売りたくても、買い手が値段などに納得しなければ取引は成立しません。
取引量が多いということは、買い手も売り手も数多く居るため、条件が一致する確率が高く取引を成立させることが出来るのです。

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