投資信託とは
投資信託という言葉は皆さん耳馴染みがないかもしれませんが、「ファンド」と言い換えれば、よく耳にすると思われる方も多いでしょう。
投資信託とは、複数の投資家がそれぞれ資金を出し合うことにより、資金の額を大きくすることで、小額では不可能な投資をしたり、プロの運用者(ファンドマネージャー)に運用してもらうことで資産運用や投資に詳しくなくても投資に参加することができるというものです。
投資家は資金を出して、運用は運用会社(ファンドマネージャー)に任せます。それによる利益(損失)はすべて資金の出し手である投資家が受け取ることになります。(ファンドマネージャーは対価として手数料を受け取ります)
また、投資信託には様々な種類があります。仕組みは同じなのですが、投資信託ごとに様々な運用方針が定められており、ハイリスクな投資信託もあれば、元本が割れるリスクがほとんどないような安定運用の投資信託もあります。
三つの手数料
投資信託には大きく三つの手数料があります。「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の三つです。販売手数料が0%~3.15%程度、信託報酬は年に数%、信託財産留保額は解約時に○%というようにたくさんの手数料がかかります。
近年では、ノーロード投信といって販売手数料がかからない投資信託もありますが、それでも信託報酬は必ず年に数%かかりますし、信託財産留保額も必要になることがあります。
当然、他人であるファンドマネージャーに運用してもらう以上はその運用コストを支払うのは当然かもしれませんが、こうした手数料の高さも投資信託の大きなデメリットのひとつといえるでしょう。
投資信託と分散投資
複数の株式や債券に投資をする場合は、たくさんのお金が必要となりますが、投資信託なら少額の金額で投資を始めることが可能です。また、集められたお金は投資の対象に分散投資されるので、リスクの分散化へとつながります。
投資には当然リスクはつきものです。リスクとは、この先どうなってしまうのか全くわからないことであって、投資をした結果がどうなってしまうのかわからない以上、一種類の資産に全部の資金をつぎこんでしまうことは危険と言われるのも当たり前のことです。そこで、大切となるのが分散投資とういう考えです。
分散投資とは、数ある種類の資産を組み合わせて、全体に資産のリスクを低下させることを狙いとした投資の方法です。
組み入れるそれぞれの資産の性格が異なれば、価格変動のパターンも違い、その結果、お互いの動きを打ち消してしまう効果が期待出来るのです。